刑務所獄中記【人の不幸は甘い蜜】刑事施設拘束1530日

自分よりも不幸で不運な人がいることを知ることで、悩んでいる人や迷っている人に少しでも元気を与えることが出来れば良いなと思います

嫌な予感は的中し、祈りも虚しく補導される②

援デリの方は相変わらず続けていた。

だが頭の中では17歳の未成年の子がどうな

ったのかということばかり考えていた。

連絡が途絶えて5日が経っていた。広告代理

店の事務所でmixiにログインした。

もし携帯を無くしたりして連絡がとれなくな

った場合はこのアカウントにメールするよう

にと言っていたのを思い出したのだ。

すると、彼女からメールが昨夜の時点で送ら

れていた。開封すると、「こんばんは、すい

ませんが、070-☓☓☓☓-☓☓☓☓まで

電話してもらえないですか」という内容の

メールだった。直ぐに電話しようとも考えた

が、後ろに警察がいて指示しているのではな

いかと勘繰った。なので先ずはメールを返信

することにした。「急に連絡が途絶えて心配

してたんだけどどうしたの」という内容の

メールを返信した。10分も経たない位で

返信があり、「ちょっと色々ありまして…

電話してもらえないですか」という内容だっ

たので、「何でメールじゃ駄目なの?M

(彼女)じゃないんじゃないの」という内容

のメールを直ぐに返信した。直ぐに返信があ

り「信じて下さい。お願いです。」という

メール内容だったので信じることにして非通

知で電話をかけた。5コールから6コール目

にさしかかるあたりで、「はい」と応答が

あった。「大丈夫だった、心配したんだけど

もしかして補導された」と聞くと「はい」と

答え、「携帯はまだ警察から戻ってきてない

のでmixiにメールしました」と言ってき

た。警察から何を聞かれたと聞いたところ、

特にこれといって聞かれたことはないが、

携帯は一旦預からせてもらうということ、

確認することがある時は連絡するので協力

するようにと言われ、母へ電話され、母が迎

えに来たと淡々と答えた。「母から怒られた

か」と聞くと、「別に怒られていない」とい

う。「だったら母に携帯が必要だから早急に

返却してくれと警察に頼むように」とアドバ

イスをして電話を切ろうとしたら、「リピー

ターの人だったら大丈夫ですよね?リピータ

ーから指名が入ったら連絡して下さい」と言

われ、 携帯メールアドレスを伝えてきた。

 強くてしっかりした子だなと関心した。