強い眠気を催す薬[レボトミン]を砕いて鼻から吸引したHの幕引き㊷
夕食の時間になり、皆ホールに出て来て自席
に着くが、Hが出てきていない。Hの居室を
見に行ったらベッドにうつ伏せになって眠っ
ている。なので外側からドアをバンバンと何
回か叩いたら、音に気付いて居室から出てき
た。足元はフラフラで目は焦点が合っておら
ず、完全にぶっ飛んでる。ホールにいる40
名近くが注視している。理解ある奴は笑って
いたが、真面目にやっている奴からしたら良
い迷惑だ。早くしろよという視線を投げかけ
ている。飯を食い終わって席に着いてHに、
「もしかして鼻からいった」と聞いたら、
「ファイ」と呂律が回っておらず、しまいに
はテーブルにデコをつけて寝始めた。対面に
座っている俺はふざけて薄くなっている頭頂
部に息を吹きかけているのを見てMは大爆笑
していた。そしたらHが起きて、「顔洗って
きます」と言って居室へ戻って行った。そし
たら巡回の担当がHの居室へ向かって行き、
Hの居室前で止まり「何してんだ!そのまま
出てこい」と怒鳴り声をあげた。そしたらH
が髪がシャンプーで泡だらけになった状態で
出てきて処遇調べ室へと連行されていった。
本来であれば悲しむところなのだが、皆と一
緒に大爆笑をして連行されていくHを見送っ
た。