刑務所獄中記【人の不幸は甘い蜜】刑事施設拘束1530日

自分よりも不幸で不運な人がいることを知ることで、悩んでいる人や迷っている人に少しでも元気を与えることが出来れば良いなと思います

リアル版精神と時の部屋、「暴行」反則事案で閉居罰15日間㉟

閉鎖ユニットというだけありホールには会話

をする為の机や椅子はない。各居室の窓には

外側から濃いスモークが張ってあるので、外

からは居室内を見ることはできるが、居室内

からは外を見ることができない。居室内には

TVが備え付けられていない。ラジオは懲罰

期間以外は自由に聴くことができる。運動は

午前中に30分間4畳程の広さの中で行うこ

とができる。単独で運動する場合もあるが、

基本的には2人で1組となるので、波長が合

う人とは話しをしていた。食事は食器口から

入れられる。入浴は15分間。調べがある時

は調べ室へと連行される。それ以外は医務や

面会など特別な用がない場合は居室内に閉じ

込められる。話しが出来なくても苦でない者

にしたらなんてことないが、話し好きの者に

はきついことだ。溜まったストレスを壁など

にぶつける者もいてバァーン、バァーンと壁

を叩く音が響いてうるさかった。静かに生活

している者からしたらたまったもんじゃない

あちこちから、「静かにしろクソガキが」と

いった言葉や、「言葉にすることができない

から物にあたるなんてゴリラだな、動物と一

緒だな」といった冷やかし言葉がしょっちゅ

う飛び交っていた。調べの期間は2週間で2

回行われた。暴行という反則事案で15日間

の閉居罰が言い渡された。閉居罰となれば、

本など私物箱が丸ごと取り上げられる。居室

内に残していいのは歯ブラシやタオル、石鹸

やシャンプーの生活用品だけ。作業時間の7

時45分から16時45分迄は椅子を白い壁

の対面に向けて座ることになる。ゆいつの楽

しみは、19時〜19時30分迄のラジオか

ら流れるNHKニュースだけ。19時30分

を過ぎたら居室の外側からラジオのスイッチ

が消される。入浴と運動にも制限がかけられ

る。入浴だったら月曜日は入浴時間は15分

だが、水曜日はシャワー浴となり5分間で金

曜日は入浴時間15分間といったローテーシ

ョンになる。運動は木曜日の週1回だけとな

る。最初の10日間は考え事などして気付き

も多くあり、スーッと流れる様に早く時間が

流れていったが、残りの5日間は夏の暑さも

重なり、ストレスが半端なかった。なので休

憩時間には腕立て伏せなど筋トレをしてスト

レスを解消するようにした。汗ダラダラなの

で髪を洗いたいが、居室で洗うと不正洗髪と

なり、懲罰の対象となるので職員が他の懲役

と話している間にダッシュで洗うなどしてや

り過ごした。