刑務所獄中記【人の不幸は甘い蜜】刑事施設拘束1530日

自分よりも不幸で不運な人がいることを知ることで、悩んでいる人や迷っている人に少しでも元気を与えることが出来れば良いなと思います

懲罰明けに届いた友人からの菅野美穂のヘアヌードに癒やされる㊵

翌日、早速調べが行われた。

前回俺が反抗した主任が調べ担当だった。

前回のふてぶてしい態度と今回の違反事項に

対して謝罪をし、素直に認めた。先日、医務

願箋を出していた。普通は診察まで1ヶ月程

かかるのだが、1週間もしないうちに呼ばれ

た。医者に、「日に日にイライラが増長して

いき、胸苦しいので、ソラナックス0.8㍉

を2錠程処方して欲しい」と願い出たら、

あっさりとOKしてくれて、カタカタとPC

データに入力していた。普通デパスやロヒプ

ノールなどの安定剤や眠剤などは何度も粘ら

ないと処方してもらうことができないのだが

即答OKだったので意外でビックリしたが、

かなり嬉しかった。多分短いスパンで立て続

けに上がったことが影響しているのだろうと

思った。そう思うと上がって良かったとまで

は言えないが、結果オーライだ。今回は不正

洗髪事案だけだったので、7日間の閉居罰と

なった。E工場で同じ卓で話していたY君が

前回の閉居罰7日間を受けた際、正しい受罰

姿勢でピシャっと背筋を伸ばして座っていた

ら1日厳罰になったと言っていたので、俺も

それを目指して背筋をピンと伸ばし背もたれ

に凭れかかずに正しい受罰姿勢を取った。

幹部職員が俺の居室を通りながら、閉居

ユニットの正担に、

「◯◯は良い姿勢で座っとるな」と

言っていた。これは絶対にいける、もらった

と思った。6日目の受罰が終わり、厳罰にな

るのであれば、明日の朝一に幹部職員から、

「反省が見られるので1日の厳罰を与える」

と言い渡しがあるはずだ。7日目、いつまで

経っても言い渡しに来ない。そうこうしてい

るうちに、「受刑者着座はじめ〜」という号

令がかかった。完全に職員のさじ加減で決め

られているんだなと思ったので、朝の申し出

で正担が回ってきて、食器口から、「願い事

はあるか」と聞かれたので、「ピッシャっと

座っていたのに減罰ないんですか」と聞いた

ら、「お前の場合は立て続けだからな」と言

われたので、「Y君も俺と同じ位上がってい

ますよね」と返したら、「俺だけの判断では

決められないからな」と返されたので、「分

かりましたよ」と言い、大股広げてガッツリ

背もたれに凭れかかり座ったら、「それは辞

めろ、受罰初日から6日目迄お前に対して二

重丸をつけているので、オール二重丸で終え

ろと説得してきたので、「減罰の為にピシャ

っと座っていたのに、減罰無いならピシャっ

と座る意味ないんで」と説得を拒否した。

翌日の朝食後、職員がやってきて、解罰の言

い渡しと私物箱が返却された後、次の配役先

を言い渡された。次の配役先のF工場は紙の

加工、制作の工場だった。「またか…」と思

ったが、刑務作業なんてどれも単調で同じ様

なものだと思い直した。懲罰中に娑婆で仲良

くしていた友人からガテ(手紙)とタオルや

ハンカチ、眼鏡拭き、歯ブラシ、雑誌、漫画

等の差し入れがあったので受け取った。中で

も嬉しかったのが、菅野美穂ヘアヌード

真集だ。今は絶版となっているので書店では

買えないが、ネットで探したらあったみたい

なので送ってくれたみたいだ。俺が菅野美穂

を好きなのを知っているので、わざわざ送っ

てくれたみたいだ。その律儀さに感動した。

送り元の住所が書かれていなかったので返信

は出来ないが、出所したら巨乳好きの友人に

巨乳専門店の風俗店でも奢らないといけない

なぁと考えながら、馴れた手付きで作業を行

っていた。